左利き用の扇子って?

あまり知られていませんが、一般的な扇子も右手で使うようにできているものの一つ。

「左手で持ってあおいでいると、だんだん閉じてきてしまう・・・」という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

一般的な扇子と左手用とでは骨の重なり方が逆になっています。

骨の重なりが逆になることにより、次の2つの点で動作がスムーズになります。

① 左手の親指で開きやすい

② 親指と小指が親骨に沿って、開いた状態を自然にキープできるのであおぎやすい

素材の選び方

当店では大きく分けて2種類の扇子を扱っています。

紙の扇子

伝統的な製法で作られる和紙の扇子です。

風の量がしっかりと感じられるのが1番のポイントです。そして、お好みに合わせて多彩な絵柄から選ぶことができるのも良いですね。

骨の表と裏、両方から紙が張り合わせてあります。

最初は開閉がやや硬く感じますが、馴染んでくるとスムーズになります。

布の扇子

当店では絹を使った扇子を取り扱っています。

紙製と比較すると、風の量は少し控えめです。布に透け感が感じられて涼やかなのが良いですね。

布扇子では生地の貼り付けは表のみですので、裏側は骨が見えている状態になります。

 

長くお使いいただくために

左手用の扇子をできるだけ長くお使いいただくために、以下のことにご注意いただけますと幸いです。

開く向きに注意

扇子は大変デリケートなアイテムです。誤って右手用と同じ方向に開くと容易に骨が破損してしまいます。

ご自身ではもちろん、左手用とご存じない方の手に触れないようご注意ください。

静かに開く

片手でバサッと振るように開くのを見かけることもありますが、扇子が傷みますので静かに両手で開く方が長持ちします。

あおぐときに中骨をおさえない

あおぐときに中骨を親指でぐっとおさえてしまう方がいらっしゃいます。こちらも破損につながりますのでおやめください。

※扇子をお買い上げの際は、こちらの内容を記載したリーフレットを同梱しています。

アイテム一覧