【保存版】万年筆はじめてガイド
左ききの道具店で万年筆をお求めいただき、ありがとうございます!
ここでは主にSchneiderの万年筆の使い始め、使うときのコツやお手入れについてご紹介していきます。
はじめて使うとき
パッケージから取り出したら、グリップ部分の上あたりをねじって胴とペン先を分解します。
透明の部品は「緩衝材」(配送時の衝撃をやわらげるもの)なので、引き抜いて廃棄してください。
胴の部分に入っている、インクカートリッジを出します。
ときどき奥の方に入って出てきづらいことがありますので、そのときはトントンと軽く叩いてみてください。
カートリッジの先が細くなっている方をペン先に入れて、まっすぐ奥までグッと押して差し込みます。(カートリッジに穴があき、インクが通る仕組みです)
はずした胴を元に戻し、インクがペン先に届くまで15〜30分ほど待ちます。
書くときのコツ
ボールペンなどとは異なり、万年筆ではペン先の向きや角度でインクの出方が大きく変わってきます。一般的には次のように言われています。
①ペン先のマークが天井を向くように
②軸の角度はちょっと寝かせ気味がよい
③なるべく筆圧をかけないように
ただ、左利きの方は特にペンの握り方に個性がある方が多いので、上記にこだわらずいろいろと試してみていただけるといいと思います。
例えば店長の場合、少し内側に握り込むように持つ癖がありますが、ペン先のマークがやや手前にくるように持つことでさらにスムーズに書くことができました。
また、しばらく使っていくことで馴染んでさらに書きやすくなったり、インクを変えることで書き味が変わることもあります。
自分だけの万年筆を育てて楽しんでみてくださいね。
お手入れについて
日々のお手入れは不要です。頻繁に使うことが1番のメンテナンスです!
インクの色や種類を変えたいときや、インクの通りが悪くなってきたとき、しばらく使わず保管するときなどは、ペン先の洗浄を行いましょう。
<ペン先の洗浄方法>
①使用済みのカートリッジを引き抜いて廃棄する
②水を入れた容器に、ペン先のついている首ごと浸し、半日ほど置いておく(インクが溶け出して、水に色がつきます)
③水道水で洗い流し、ティッシュや柔らかい布で拭き取る(濃いインクがつかなければ洗浄完了です)
洗浄してしばらくの間はインクに少し水が混ざった状態で出てきます。