暦のたより:立秋
かおり スタッフ
「二十四節気」にあわせた俳句とイラストで、季節の景色と道具についてご紹介します。
※二十四節気・・・1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたもの。季節の変化を表す言葉として古くから使われています。
忙しい毎日の中で見過ごしてしまいがちな、季節の移り変わりを感じるきっかけになれば嬉しいです。
作者プロフィール
俳句:ばんかおり左ききの道具店スタッフ。2020年から俳句を作り始め、現在は南風俳句会に所属。日常の中での発見や好きだと思ったものを俳句にしている。
イラスト:スミレ各務原市でイラストや写真を中心に活動。お花や自然、空、犬や鳥などのいきものたちを観察するのが好き。
立秋:8/8~8/22頃
8月8日頃にやってくるのが「立秋」(りっしゅう)。 まだまだ暑い毎日が続いていますが、暦のうえでは秋が始まります。
実感はしにくいですが、朝や夕方ごろ吹く風に秋の気配がただよい始める頃。個人的にはお盆を過ぎると、夏の終わりが急にさみしくなってきます。
この時季からは暑さも「残暑」と表しますが、ひき続き熱中症対策などに気をつけていきたいですね。
[立秋の一句]
櫂のごとバターナイフや今朝の秋 かおり
季語は「今朝の秋」(初秋)。立秋の日の朝を指します。 利き手を選ばず使える、左右対称のバターナイフを見ていたら、まるでボートを漕ぐ櫂(かい)に思えてきました。 すいすいとバターを滑るナイフに、ほんのりとですが秋の涼しさを感じた朝です。