暦のたより : 秋分
「二十四節気」にあわせた俳句とイラストで、季節の景色と道具についてご紹介します。
※二十四節気・・・1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたもの。季節の変化を表す言葉として古くから使われています。
忙しい毎日の中で見過ごしてしまいがちな、季節の移り変わりを感じるきっかけになれば嬉しいです。
秋分:9/23~10/7頃
9月23日からは「秋分」(しゅうぶん)です。
春分と同じで、昼と夜の長さが同じになる日。国民の祝日としても知られていますね。
過ごしやすい気候の日も少しずつ増えてきました。これからどんどん、秋が深まっていきそうです。
ちなみに今年の「中秋の名月」は9月29日。必ずしもそうとは限らないようですが、今年は満月とのことです。
みなさんもこの日は夜空を見上げてみてください〜!
[秋分の一句]
ひとことで終はる日誌や小鳥来る かおり
季語は「小鳥来る」(仲秋)。
秋に渡ってきたり、人里に降りてくる、ヒワ・ツグミ・レンジャク・ジョウビタキなど小鳥たちのこと。
個人的にとても好きな季語で、この時期は気がつけば小鳥の句を作っています。
今回は鮮やかなオレンジ色が特徴のジョウビタキをスミレさんに描いてもらいました。ふっくらとして可愛いですね…!
掲句は、季語とは関係のない事柄を組み合わせる、「取り合わせ」という手法の句。
関係ない…とはいえ、付かず離れずが良いとされているので、その距離感はいつも悩みどころです。
作者プロフィール
俳句:ばんかおり左ききの道具店スタッフ。2020年から俳句を作り始め、現在は南風俳句会に所属。日常の中での発見や好きだと思ったものを俳句にしている。
イラスト:スミレ各務原市でイラストや写真を中心に活動。お花や自然、空、犬や鳥などのいきものたちを観察するのが好き。