左ききの道具帖 vol.58:東屋 平急須・横手/左手用
こんにちは、スタッフ かおりです。5月も終わりに近づいてきましたね。お茶屋さんで「新茶」が売られる今の時期は、ちょうどお茶の旬にあたります。
厳しい冬を越え、春に芽吹く茶葉には多くの栄養が蓄えられています。古くから、新茶を飲むと1年を健康に過ごせたり、長寿になれるとも言われてきました。
そんな特別なお茶を味わうのにもおすすめなのが、「東屋 平急須・横手/左手用」です。
左利きさんにとって、不便な道具の代表格である急須。当店では様々な形の製品を取り扱っていますが、旨みが凝縮された最後の一滴までお茶を出しやすいのが、この「横手」タイプです。(急須の一覧はこちら)
今回、ご紹介するのは「平急須」。名前の通り、平たい形が特徴です。
開口部が広いので茶葉の出し入れがしやすく、お手入れもしやすいですよ。容量は約300mlで、中で茶葉がしっかり対流できるようになっています。
内部には、陶板に細かな穴を空けて作られた茶漉しが。独自の構造でしっかりと茶葉を漉しながら、目詰まりしづらくなっています。
また、本体に蓋を摺りつける「蓋摺り」という工程を行うことで、蓋がぴったりと閉まることも特徴です。密閉性の高さが、最後の一滴まで逃さない秘密なんですね。
日本全国の手工業者と協業し、品質とデザインに優れた製品を手がける「東屋」(あずまや)さんの急須であるこちら。急須の名産地、愛知県常滑市で作られています。烏泥(うでい)という土を使った、マットブラックの見た目が落ち着いていて素敵です。
表面がとても滑らかなのですが、使っていくうちにツヤが出て、味わい深くなっていきますよ。「常滑焼」の急須は、お茶の味がまろやかになるそうです。甘みと旨みが豊富な新茶が、より美味しくいただけそうですね!
ちなみに、新茶は80℃くらいのお湯でさっと抽出すると爽やかな香りが楽しめ、70℃くらいのお湯でじっくり抽出すると旨みが多い味わいになるそうです!
湯冷しにはぜひ、同じ東屋さんの「茶海」も使ってみてくださいね。
永く使っていただきたいとっておきの逸品は、大切な方へのプレゼントにもおすすめです!
(スタッフ かおり)