暦のたより:寒露
「二十四節気」にあわせた俳句とイラストで、季節の景色と道具についてご紹介します。
※二十四節気・・・1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたもの。季節の変化を表す言葉として古くから使われています。忙しい毎日の中で見過ごしてしまいがちな、季節の移り変わりを感じるきっかけになれば嬉しいです。
寒露:10/8~10/23頃
10月8日頃から「寒露」(かんろ)がはじまります。
夜の時間が長くなり、霧が冷たく感じられる頃。最近では、ようやく秋らしい風が吹いてきましたね。
あんなに残暑が続いていたのに…急に朝晩が冷えこんできて、慌てて掛け布団をだしたり、衣替えをはじめました。
個人的には、何を着ていいのか悩ましい季節の到来です。寒暖差のはげしい頃でもありますので、みなさんもお身体には気をつけてくださいね!
[寒露の一句]
弁当に下描きありて秋日和 かおり
季語は「秋日和」(三秋)。よく晴れた秋の1日を表します。 冷えこみはきつくなりますが、この時季の魅力といえばやはり、澄み切った秋晴れの空。
お待ちかねの行楽シーズンでもあります。 最近、子どもの運動会があったばかりですが、その日も見事な晴れでした。
ちなみに「運動会」や、祝日である「体育の日」(今年は10月9日)も秋の季語です。 掲句は過去に作ったお弁当に思いをはせて詠んだもの。
子どもが園児だった頃、リクエストされたのがあるキャラクターの"キャラ弁"。紙に描いた下描きを元に、何とか形にできました。
今年はもうリクエストはされず…成長がすこし寂しいやら、ホッとするやらでした。
<作者プロフィール>
俳句:ばんかおり
左ききの道具店スタッフ。2020年から俳句を作り始め、現在は南風俳句会に所属。日常の中での発見や好きだと思ったものを俳句にしている。
イラスト:スミレ
各務原市でイラストや写真を中心に活動。お花や自然、空、犬や鳥などのいきものたちを観察するのが好き。