暦のたより:立冬
「二十四節気」にあわせた俳句とイラストで、季節の景色と道具についてご紹介します。
※二十四節気・・・1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたもの。季節の変化を表す言葉として古くから使われています。忙しい毎日の中で見過ごしてしまいがちな、季節の移り変わりを感じるきっかけになれば嬉しいです。
立冬:11/8~11/21頃
11月8日頃からは、いよいよ「立冬」(りっとう)。
暦のうえで冬が始まる頃です。
今月に入った途端、ぽかぽかとした陽気が続きましたが、これから少しずつ気温が下がっていきそうですね。
まだまだ紅葉も見られますが、冬の象徴である「木枯らし」が吹くことで、「落ち葉」も増えていきます。
これから来る冬の寒さに備え、準備を始めるのに良い時期でもあります。
わが家では、自家用車のタイヤをそろそろ冬用にしようかな〜と思っていますよ。
[立冬の一句]
切り紙の鋏するどく冬に入る かおり
季語は「冬に入る」(初冬)。
まだそれほど寒くはありませんが、冬を迎える緊張感がほんのりと含まれた時期です。
季節の変わり目にスタートを切ったという気持ちを、鋏の鋭い刃に込めて俳句を詠んでみました。
モデルにしたのは当店で扱う、「PAUL シルエットはさみ〔糸切りばさみ〕/左手用」。
こちらは糸切りばさみになりますが、細く尖った刃先が特徴で、切り紙にも使えるアイテムですよ。
毛糸を切るのにもぴったりなので、冬の準備として「編み物」にもおすすめ!
<作者プロフィール>
俳句:ばんかおり
左ききの道具店スタッフ。2020年から俳句を作り始め、現在は南風俳句会に所属。日常の中での発見や好きだと思ったものを俳句にしている。
イラスト:スミレ
各務原市でイラストや写真を中心に活動。お花や自然、空、犬や鳥などのいきものたちを観察するのが好き。