［保存版］右手用ハサミに慣れた左利きさんのための、左手用ハサミガイド

左ききの道具店編集部

右利きの方からすれば、「え、ハサミを使うのにコツなんて要る？」だとは思いますが、実は左利きの方にとって、ハサミというのは複雑な事情のある道具なのです。

左ききの道具店の店長をしていてよく聞くのが、「左手用ハサミを買ったけど思ったように切れなくて、結局使わなくなった」という声です。ネットのレビューを見ても「全然切れない、金返せ！」なんて辛いコメントもよく見かけます。（もちろんちゃんとしたメーカー品にです）。

実はそれ、「左利きだから不器用」というわけではなく、これまで右手用ハサミを無理に使い続けてきたことで、独特のクセがついてしまっているからなんです。

せっかく期待して選んだ左手用ハサミ。どうすれば気持ちよく使ってもらえるかと思い、このガイドを作りました。ぜひ参考にしてみてくださいね！

🎬 動画でも解説中！ぜひこちらもご覧ください。

【１】左手用ハサミの使い方：目線は刃の内側に

左手用ハサミは「刃の合わせ」が右手用とは逆です。右手用のクセで刃の外側を覗き込むのではなく、刃の内側から切り取り線を見るようにしましょう。これだけで、切り取り線がずれるストレスが解消しますよ。

右手用を左手で使ってきた方は、切れる角度を探して、無意識にハサミを傾けるクセがついる場合があります。左手用ハサミは、紙に対して垂直に入れるだけでスムーズに切れます。角度をつけるとかえって切れづらくなることが多いので、意識的に試してみてください。

右手用ハサミを左手で使うと切れ味が落ちるため、力を込めていた方も多いようです。でも、左手用は軽い力でスッと切れます。むしろ力を入れすぎるとケガにつながるので要注意です。

右手用ハサミでは刃をすり合わせるような動きが必要でしたが、左手用はその必要がありません。上下に自然に動かすだけで、気持ちよく紙が切れます。

「人差し指をハンドルの外側に添える持ち方」では安定しないと感じたら、人差し指もハンドルに入れて握ってみましょう。また、複数の指がしっかり入るハンドルの大きめなハサミを選ぶのもおすすめです。

私自身、左手用ハサミを無理にすすめたいわけではありません。使いやすければ右手用でも全然OKです。でも、もし「左手用を買ったけど自分が不器用だから切れない」と感じているなら、それは誤解かもしれません。道具が身体に合っていなかっただけですよ。

今回のコツをまとめたガイドを商品に同封したり、SNSで共有したところ、「やっと気持ちよく切れた！」「もう一度左手用ハサミを試したくなった！」と嬉しい声をいただいています。

左ききの道具店として、これからも左利きさんに気持ちよく道具を使っていただけるサポートができたらと思っています。もし左手用ハサミに興味が出てきましたら、ぜひ商品もご覧ください！