暦のたより:霜降
「二十四節気」にあわせた俳句とイラストで、季節の景色と道具についてご紹介します。
※二十四節気・・・1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたもの。季節の変化を表す言葉として古くから使われています。忙しい毎日の中で見過ごしてしまいがちな、季節の移り変わりを感じるきっかけになれば嬉しいです。
霜降:10/24~11/7頃
10月24日頃からはじまるのが「霜降」(そうこう)。
朝晩の冷えこみが増し、これまで朝についていた露が霜に変わる頃です。
まだ日中はポカポカ陽気なことも多いですが、夜になると寒さにびっくりすることも。出かける際は軽めのアウターも持っていくようになりました。
秋の節気は今回で終わり。暦のうえでは、どんどん冬に近づいています。
個人的にはまだ秋を堪能しきれていないのですが、あっという間に寒くなってしまいそうですね〜。
「食欲の秋」や「芸術の秋」など、みなさんもさまざまな秋を楽しんでください!
[霜降の一句]
黄楽やワイン提げゆく遊歩道 かおり
「黄落」(こうらく)は晩秋の季語。広葉樹が黄色く色づいて、落ちることをいいます。
わたしたちのいる岐阜県各務原市では、「学びの森」という公園内にあるイチョウ並木が名物。
200mほどある遊歩道沿いに、いっせいに紅葉するイチョウが見事で、毎年たくさんの人で賑わっています。
見頃は11月中旬頃から。まだ先ではありますが、掲句はそのイチョウ並木をイメージして詠みました。
その頃にはちょうど、ボジョレ・ヌーヴォも解禁されていますね。
ワクワクした気分でお出かけしたいなぁと、個人的にも紅葉シーズンを楽しみにしています!
<作者プロフィール>
俳句:ばんかおり
左ききの道具店スタッフ。2020年から俳句を作り始め、現在は南風俳句会に所属。日常の中での発見や好きだと思ったものを俳句にしている。
イラスト:スミレ
各務原市でイラストや写真を中心に活動。お花や自然、空、犬や鳥などのいきものたちを観察するのが好き。