暦のたより:穀雨
「二十四節気」にあわせた俳句とイラストで、季節の景色と道具についてご紹介します。
※二十四節気・・・1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたもの。季節の変化を表す言葉として古くから使われています。
忙しい毎日の中で見過ごしてしまいがちな、季節の移り変わりを感じるきっかけになれば嬉しいです。
穀雨:4/19~5/4頃
4月19日頃から始まるのが「穀雨」(こくう)です。
田や畑を潤して、さまざまな穀物の成長を促す、そんな恵みの雨が降る頃。田植えの準備や、新茶の収穫も盛んになってきます。
そして、二十四節気では、春の最後となるのが「穀雨」。
夏の始まり「立夏」からスタートした「暦のたより」ですが、季節がぐるりと一周した今回で最終回となります。
わたし自身は、スミレさんの素敵なイラストにいつも癒され、季節の植物や生きものなどをより愛しく感じるようになりました。
連載が終わっても、引き続き自然と生活に根ざした俳句を作っていきたいです。みなさんお読みくださり、本当にありがとうございました!
[穀雨の一句]
春惜しむホットケーキの全き円
かおり
季語は「春惜しむ」(晩春)。
暦の上でも、春がもう終わりに近づいてきました。この頃はちょっと汗ばむくらいの日もありますね。
家族がホットケーキを焼くのが得意なのですが、そのまん丸な姿を見ていたらこの句ができました。
当店の人気商品、サンクラフトのバタービーターを使えば、不器用な自分でもきれいなホットケーキが作れる気がします!
春らしくて過ごしやすい時期って、すぐに終わってしまいますよね…。まだまだ、今の季節を満喫していたい気持ちを句にも込めました。
5/5頃の「立夏」からは夏が始まります。みなさんも残りの春をどうぞお楽しみください!
作者プロフィール
俳句:ばんかおり
左ききの道具店スタッフ。2020年から俳句を作り始め、現在は南風俳句会に所属。日常の中での発見や好きだと思ったものを俳句にしている。
イラスト:スミレ
各務原市でイラストや写真を中心に活動。お花や自然、空、犬や鳥などのいきものたちを観察するのが好き。